リーダーシッププログラム

ジョンソンではPerformance Learningと並びリーダーシッププログラムに力を入れています。

リーダーシップスキルは所謂ソフトスキル・素養の部分が大きく、「ジョンソンのプログラム全体を通して実際の経験値の積み上げによって学ぶ」という観点を踏まえれば、Performance Learningのコンセプトの一部に組み込まれているとも言えます。 故に、端的な文面のみでジョンソンのリーダーシッププログラムの全容を表現するのは容易ではありませんが、以下にてジョンソンのリーダーシッププログラムの中で特徴的なパートをご説明します。

左記は、ジョンソンのリーダーシップコンセプトをイメージで表現したものです。

自己の特性・特徴を深く認識したリーダーが、それらの特性・長所を伸ばしながら、リーダーシップについて「学び」「経験し」「レビューする」というサイクルを繰り返すことによって、リーダーシップスキル・素養の積み上げを図ろうとするものです。


 入学直後のオリエンテーション期間中にリーダーシップの集中講義を受講します。この講義では、リーダーの倫理観、リーダーとしての心構え、思考(ロジカルシンキング)などの基本論に加えて、自己認識を深めるためのプログラムも組み込まれています。この集中講義を踏まえて、270人の小規模なジョンソンのコミュニティー全員が、「リーダーとは」について共通認識を持ち、数多くの実践の機会を通しながら、リーダーとしての経験値を積み上げていく事になります。


コアチームプロジェクト

リーダーシップの「経験」と「レビュー」における、はじめの実践機会として、1年目の秋学期にコアチームプロジェクトが設定されています。

これは、入学直後にコアチームにアサインされ、そのメンバーと共に秋学期のコア科目におけるケースコンペティション3つを含む、合計7つのプロジェクトに取り組むものです。

  • Leading Teams Case Competition
  • Marketing Team Case
  • SC Johnson Case Competition
  • Strategy Team Deliverable
  • Critical and Strategic Thinking Team Case
  • Finance Valuations Presentation
  • Integrative Case Competition

コアチームは、学校側が、国籍・職歴・専門分野等が意図的にバラバラになるように選定した4~5人からなるスタディチームで、アメリカ人学生3~4名にインターナショナル学生1~2名といった構成となります。

各メンバーは、リーダーシップ集中講義での自己分析・自己認識の作業を通し、どの様にチームに貢献するかを考え、チーム組成直後には、チームのコンセプト、目的・目標、コミットメントを契約書という形で書面合意し、強いコミットメントの基に全てのプロジェクトに取り組むという覚悟がチーム内で醸成されます。また、各メンバー必ず1プロジェクト以上においてチームリーダーを務めることが求められ、どのメンバーがどのプロジェクトをリードするかについても契約書において合意されます。 

メンバーの嗜好、契約内容によって、それぞれのチームにおけるリーダーシップへの要求は異なってきますが、単なるスケジュールの調整、ミーティングのファシリテーションにとどまらず、意思決定のリード、コンフリクトの解決など幅広い実践の場となります。

また、ジョンソンでは如何なるプロジェクト・プログラムにおいてもレビュー(フィードバック)の機会が与えられます。

コアチームプロジェクトにおいても、全てのプロジェクトの終了後、チームメンバーにおける双方向(各メンバーからリーダーへ。リーダーから各メンバーへ。各メンバー間。)のフィードバックがシステムを通して行われます。ここでは幾つもの項目・切り口で、チームリーダーやチームメンバーの直近プロジェクトにおける取り組みや発言・行動について具体的かつその後のアクションにつながる形でフィードバックする事が求められます。

この様なフィードバックのプロセスを繰り返し実施する事によって、チームメンバーの成長及びチームの活性化のためのフィードバック手法を学ぶとともに、自らもチームメンバーからのフィードバックを受け、次に向けた改善・成長への気付きの機会を得ることができます。