概要

ジョンソンのクラブ活動は全て学生主導型であり、タイプとしては①就職活動のためのクラブ、②学びのためのクラブ、③遊び・ソーシャル活動のためのクラブ、の三つに大別されます。ここではジョンソンのPerformance Learningを特徴付ける「学びのためのクラブ」の代表的な例を紹介致します。

 

BR Consulting(コンサルティング)

コンサルティングに係る学びを得るためのクラブの一例として、「BR Consulting」が挙げられます。BR Consultingは、実際のクライアント企業向けにコンサルティングサービスを行うクラブです。

 

クライアント企業は、イサカの地元の中小企業のみならず、イサカ外の米国企業や時には外国(米国外)企業も対象になります。クライアント企業が実際に抱える経営課題やオペレーション上の問題について、分析・考察を実施し、最終的に纏まった資料を以ってクライアント企業トップにプレゼンテーションするのがプロジェクト全体の流れです。一年生5人から成るチームが編成され、各チームに一つずつプロジェクトがアサインされます。

 

一年目の11月にプロジェクトをスタートし、クライアント企業とのサービス契約締結(サービス内容とプロジェクトゴールに係る重要な議論も伴う)、経営状況・課題の洗い出しと整理、分析と考察、最終提案の纏め、に至るまで計6カ月のプロジェクトになります。クライアント企業の多くは中小規模のオーナー会社で、オーナー達は有償でコンサルティングサービスを依頼しています。故に、その対価に応じたプロフェッショナルなアウトプットが求められますので、正にプロとして真剣且つ真摯にプロジェクトに取り組む必要があり、コンサルティング業務に係る現場・実践経験を積むには最適と言えます。

 

コンサルティング経験のない学生でもプロとしての対応ができる様に、コンサルタントとして必要とされるスキルとノウハウ(問題解決スキル、顧客関係マネジメントスキル、プロジェクトマネジメントスキル等)を習得するためのトレーニングプログラムが準備されています。又、各チームには二年生のメンターが付いており、メンターはプロジェクトの進捗状況を俯瞰しながら適宜チームメンバーの一年生に対してアドバイスを行う事になっています。

 

クラブ全体では約10チーム以上のプロジェクトが同時並行で進められますが、それぞれのチームのプロジェクト進捗状況をクラブ全体で共有する場が幾つも設けられます。情報共有する事によって、他チームの経験を通じて自己の学びを深めるだけでなく、他チームの経験を踏まえて自らのチームのプロジェクトの改善に繋げることも可能になります。

 

BR Consultingは、クラブ活動ではありますが相当な時間を費やしますので、このクラブ活動に参加する事で、正式なジョンソンの単位を取得する事ができます。


Cayuga Fund(ファイナンス)

ファイナンスに係る学びを得るためのクラブの一例として、「Cayuga Fund」が挙げられます。このファンドは、学生によって運営されるヘッジファンドです(運用額は約US$10Mil)。1998年のファンド発足当初はS&P500をインデックスとしたアクティブ運用をしていましたが、200210月よりマーケットニュートラルへと運用方法が変更され、ロング(買い)ポジションだけでなくショート(空売り)も可能になりました。

 

教授スタッフ陣やプロの投資家(ジョンソン卒業生)のサポートの下、多くの意思決定を学生自身が行います。ポートフォリオマネジャーに選ばれた学生は、所要の科目(Applied Portfolio Management)を履修し、計量分析による銘柄スクリーニング、個別株バリュエーション、各種投資技法、リスク管理方法など資産運用に関する多様な論点を最新のアカデミクスに基づいて学びます。ポートフォリオマネジャーは、選定した銘柄についてクラブ内でプレゼンテーションを行い、全ポートフォリオマネジャーの3分の2の賛成のあった銘柄をポートフォリオに加える事ができます。

 

この様なファンドオペレーションを支えるのが、Sage Hall内にあるParker Centerで、同Centerには年間費用$1.8Milを超えるStock VolFact SetBloombergなどのデータベースや情報端末が完備されています。

 

当該クラブでは、Portfolio Managerとしての実践経験を積むことができ、資産運用に関して多面的且つ深く学習する事ができます。卒業後のキャリアとして資産運用に興味がある学生が多く参加しており、その様な学生と共に互いに学びあうことができるのも大きな魅力です。