Immersion Learning

イマージョンは、1年目の春セメスターに実施される、「Johnson(及びPerformance Learning)の代名詞」とも言える実践的なプログラムです。「実践を通した学び」をテーマとして精緻に設計された同プログラムでは、各々が8つの中から選択した1つの分野についてより専門的な学びを得るとともに、コア科目や選択科目での学びをリアルな企業の経営課題の解決へと応用するトレーニングとなります。

企業訪問に加え、企業に対するコンサルティングや、プロジェクトマネジメントを主体的に行うことで、サマーインターンへの準備期間となるとともに、自らのビジネススキルの不足を見直し、翌年に自らが学ぶべきことを効率的に選定していく機会ともなります。

詳細はJohnson公式ページよりご確認ください。


①Investment Banking

投資銀行で必要とされる知識・スキル(Capital raising、Modeling等)を実践的に学ぶ。

> 受講生体験談(class of 2018 堀内)

Investment Banking Immersionは原則としてSummer InternもしくはFull-TimeでどこかのInvestment Bankに行く事が決まっている人だけが入ることが出来るImmersionです。入学してからのCoreの授業・Recruitingのプロセス・プロフェッショナルクラブでの活動を通して金融や会計の知識・スキルを習得しているという前提でImmersionが始まります。

Immersionの基本的な進み方は、毎週月曜日のClassの後に課題が渡され、5-6名程度のチームで次の月曜日のClassの前までにプレゼンテーション用のスライドを提出し、Classの中で教授から指名された数チームが他の学生の前でプレゼンテーションするという流れです。それ以外には、週末にFinancial Modelingの講義を集中的に受けたり、Wall StreetでBankerとして働いているもしくは働いていたAlumniをGuest Speakerとして呼んで話を聞く機会もあります。課題の内容としては、実際に起こった起債・IPO・LBO・M&AのDealの考察やLBO・M&Aの新たなDealの提案がありました。私がいた年の最後の課題はUnder ArmourのCFOに向けて新たなM&Aのターゲットを提案するというものでした。実際に事業会社のCFOに向けてプレゼンテーションを行ったことから非常にPracticalな経験をする事ができました。

Immersionを指導しているDrew David PascarellaはCitigroupでDirectorとして活躍されていたことから生徒に求めるレベルは非常に高く、モデリング、パワーポイント、プレゼンテーションの高いスキルが要求されます。事前に講義などを聞いてからグループワークを行うのではなく、必要な知識を自ら主体的に学び、生徒同士で話し合いながらスライドを作成し、Classでのプレゼンテーション後のDrewによるデブリーフによって知識を定着させるというサイクルも特徴的でした。プレゼンテーションの際にはスライドの説明だけでなくClientのCFO役を演じるDrewから様々な質問をされ、実際にBankerとしてどの様にClientとの会話を展開するか、またどのように説得するかという訓練にもなりました。

Investment Bankを志望する学生は非常に優秀であると同時により良いものを作りたいという高い志を持っており、毎回異なるチームでグループワークをやっているので学ぶ事が非常に多くありました。実際にSummer InternからFull-Timeのオファーをもらった確率が90%近くと他の学校と比較しても高いことから、このImmersionが非常に有意義なものだと言うことが証明されていると思います。

②Corporate Finance

全業界の企業研究をしながら、ファイナンスの切り口を中心とした問題解決・実践を積む。

> 受講生体験談(class of 2018 井上)

全体としては他業種バックグラウンドからファイナンス職種(投資銀行除く)へのキャリアチェンジを前提にしていると感じた。実際にエクセルを操作して財務モデリングを学ぶといったかなり実務的な部分を学んだり、企業のCapital structure、Capital budgeting、Valuation、LBOなどのコンセプトをケースを用いて学んだりする。Corporate developmentといったfinanceとstrategyの中間地点のような分野も扱う。(例えばスタバが新規出店するならマンハッタンのど真ん中か郊外のモールどちらがいいか?という具合)講師はアルムナイの実務家で、マンハッタンで勤務しつつジョンソンに週一回講義に来ている。基本的な流れとしては下記のようなイメージ。

N週: 授業で上記コンセプトのレクチャーを聞いたあとケースが課される
↓チームでケースに関する提出物作成
N+1週: ケースに関連するゲストスピーカー(多くはアルムナイ)がクラスに来て、「実際の現場ではこうした」という体験談を話してくれる。その後クラス全体でディスカッション。

最終課題は2つあり、1つはAmazonへの提言(チーム課題)、もう1つは自身のサマーインターンシップに役立ちそうな課題を自分で設定するというものだった。Amazonの方はチームメートと相談し「Amazonは中国では通販事業から撤退しAWSに専念すべき」という大胆な仮説を立てシアトルのFinanceチームに提案した。内容が内容だけに厳しい質問を浴びたが、彼らも真剣に聞いてくれていると感じた。個人課題の方は、私はサマーインターンシップがvaluation関係だったのである企業のvaluationをした。私は前職がメーカーで物流の仕事だったためファイナンスの経験が全くなかったが、このイマージョンによりスムーズにインターンシップを始めることができた。

③Sustainable Global Enterprise

ビジネスの経済的、社会的、環境的な持続的成長を追求するコンセプト。実際の企業をクライアントにコンサル実務を行う。

> 受講生体験談(class of 2019 大貫)

Sustainable Global Enterprise (SGE)は、単にサステナビリティについて学ぶものではなく、企業活動の結果生じる経済的・社会的・環境的なインパクトについてどのようにバランスを取っていくかという答えのない本質的な課題に向き合い、学生3~4名1チームで、5ヶ月間をかけてクライアントへの提案を作り上げていくImmersionです。

初めからコンテクストやデータが上手くまとまったケースを読んでフレームワークを当てはめるものとは異なり、リアルかつ複雑なクライアントの経営課題に対するコンサルティングプロジェクトとなっている点がSGEの最大の魅力です。プロジェクトの内容も、サステナビリティ戦略立案、サステナビリティ&マーケティング、エネルギー関連技術のマネタイズ、サステナビリティファンド等、多岐にわたっているため、コア科目や選択科目での学びや、論理的思考、プレゼンテーション能力等を総合的に応用することが求められます。

一例として、自分のプロジェクトは、eBayというオンラインマーケットプレイスをクライアントとし、サステナビリティへの取組がミレニアル世代の顧客獲得のフックとなりうるかの検証、そして具体的なマーケティング戦略の立案を行いました。チームは4名で、うち1名は公共政策大学院MPA生でした(MBA以外の生徒が30%程参加するのもSGEのユニークなところです)1月頭のクライアントとの顔合わせを皮切りに、業界・企業分析、課題の抽出、仮説の設定、一次調査・二次調査、仮説の検証、提案項目検討等を日々進め、5月に最終プレゼン、レポート納品となります。

週2回のクラスに加え、1月頭のブートキャンプ(集中講座)、2回のトレック(NYCとDCへの企業訪問)、ほぼ毎週の課題、授業外での各ミーティング(グループ、クライアント、教授)、3回のプレゼン、そして最終レポートと負荷はとても高いですが、これまでの社会人経験を踏まえても、とても実践的なプログラムであったと思います。

④Digital Technology

データ解析やオンラインマーケティングなど、テクノロジー関連の内容をビジネスとの関連で学ぶ。

⑤Semester in Strategic Operations

全業界の企業研究を通して、経営とオペレーションを軸とした問題解決能力を身に付ける。

⑥Strategic Marketing

消費財マーケット、ハイテク業界などにおける戦略的マーケティング手法を学ぶ

⑦Investment Research and Asset Management

キャピタルマーケットにおけるビジネススキルを習得。実際のファンド運用も行う

⑧Customized Immersion

上記イマージョン7つに拘らず、選択科目を自由に構成する事ができる


Management Cases

イマージョンに加え、更にコンサルティング機能に集中したプログラムManagement Cases)を同時選択する事ができます。(イマージョンによっては、Management Casesを同時選択できないものもあります) 

このクラスでは、毎週ケースが課され、生徒は各自ケースに対する提案をプレゼンにして提出します。当日のクラスでは、プレゼンする人がコールドコールで指名されるため、とても緊張感が漂う。さらに、その日プレゼンしない人もケース内の登場人物または関係者(CEO, 物流責任者, 投資家など)の役が割り振られ、その視点から質問をすることが求められるなど、全体を通して気が抜けない構成となっています。

講師は米国でのコンサル経験が長い人で、実際にクライアント先に出向いて提案を行う場面をできる限り再現しようとしており、プレゼンの内容もさることながら、スライドの質喋り方なども評価対象となっています。また、プレゼンの様子はビデオに撮られており、後から確認することができます。

ケースの内容は多岐に渡り、ある年には、メーカー・小売業・物流・Tech・PE(LBO)等のインダストリーを扱い、テーマとしてもマーケティング戦略成長戦略M&A戦略などがありました。慣れるまでは週末を全て費やしてしまうぐらい悪戦苦闘しましたが、スライド作成能力が大幅に向上したことに加え、プレゼンでの振る舞い方や質問への答え方を練習することができ、とても得るものが多いクラスでした。