• 性別: 男性
  • 出願時年齢: 31歳〜35歳
  • 海外経験の有無: ~1年未満
  • 費用: 私費
  • 塾・カウンセラー:【AGOS/濱口塾/その他(Web TOEFL/Elite Essays)】
  • 奨学金:日本公認会計士協会 川島奨学金 (2年留学用)
  • 留学の目的:スキルアップ/海外経験/ネットワークづくり】

バックグラウンドについて

大学・大学院(情報工学専攻)⇒大手監査法人にて会計監査:日本基準・USGAAP・IFRSに基づく、財務諸表監査及び内部統制監査に従事。⇒同社で会計・財務アドバイザリー:管理会計・経営管理を中心としたコンサルティング業務、財務/ビジネスデューデリジェンス等に従事。

 

Why MBA?

 

大学では情報工学を専攻していましたが、某大手メーカーでの製品開発インターンをきっかけに、経営管理全般について興味を持つようになり、国内の経営アドバイザリーに強みをもつ公認会計士資格を取得。大手監査法人で会計監査をやる中で、様々な上場企業の経営・オペレーション・ガバナンス等について知ることができました。

一方で、会計監査は、会社の経営戦略の結果としての会計処理の妥当性を判断しているにすぎず、クロスボーダーM&A等のダイナミックな戦略企画に直接関わることはできないという無力感に苛まれるようになりました。そこで、少しでもクライアントに近い立場で経営に関するアドバイスができるようにと、アドバイザリー部門へ異動し各種コンサルティング業務を経験したが、やはり監査法人内の組織ということもあり、小規模な国内案件にしか関与することはできませんでした。

また、監査法人では独立性の問題等からM&Aプロセスの途中段階である財務DDまでしか関与できず(企業価値評価自体やクロージングまでは関与できない)、フラストレーションがたまっていました。日本企業の大型クロスボーダーM&A案件を最初から最後までサポートしたい、そんな思いの中、学生時代から心の奥底に眠っていた、海外MBA留学という夢を思い出し、MBA受験勉強を開始するに至ったというのが受験動機となります。

 

MBA留学の目的

 

1.ファイナンシャルアドバイス、コンサルティング、独立開業(@日本/アジア)に必要となるハード/ソフトスキルの習得

2.世界中の多様なビジネスエリート達とのネットワーク構築

3.凝り固まった日本的価値観を打ち破り、視野を広げること。人生観の再構築

 

MBA卒業後の進路について

クロスボーダーM&Aについて、事業戦略策定・ターゲット選定・資金調達・DD・クロージング・PMIといった一連の流れを統括する業務(FA業務)に携わること。卒業後、実際にクロスボーダーM&A案件に関与する仕事をしております。

  

コーネルMBAへの進学の決め手 


コミュニティの濃度(スモールスクール)、実践教育の充実度、NYCへのアクセス/移動コスト

 

 

奨学金について


「日本公認会計士協会 川島奨学金 2年留学用」:貸与金額1,000万円(帰国後、300万円を返済)。ただし、帰国後3年以内に協会ネットワークファーム以外に勤務する場合は全額返還。(応募資格:抜粋)日本公認会計士協会の準会員又は会員。TOEFL iBT79点以上。

 

これから受験される方へのアドバイス


・TOEFLを受験しすぎたと反省しています(連続受験は、高得点領域である90点後半に入ってからにすべき)

・受験仲間を早期につくるべきでした。

・GMAT受験前に、GMATPrepをやりこむべきだと思います。

・海外関連の仕事に積極的に関与すべきだった気がします。

・学校主催イベントへの参加、在校生/卒業生へのコンタクトは、もっと早期にたくさん行うべきでした。

 

コーネル大学附属語学研修学校(EISS)について

MBA課程入学前に基本的な英語運用能力の向上を目的として、1ヵ月半の間英語学校に通いました。そこでは、コーネル大学の大学院課程に進学する非英語圏の国々からの留学生(日本・韓国・中国・タイ・ブラジル等)が、英語能力の向上やアメリカ歴史/文化/政治の理解を目的として、毎日切磋琢磨していました。平日朝9時~午後1時までディスカッション中心の授業(3コマ)が行われ、各授業から毎日大量の宿題が出されるため、それをこなすために、毎日夜遅くまで自習するという生活が続きました。当初は、この間に英語以外のMBA課程の予習をやろうと考えていましたが、語学学校の宿題が多過ぎて他の自己学習を行う時間は結局取れませんでした。ただ、この時期からMBA課程と同程度の量の宿題をこなす練習をすることで、スムーズにMBA課程に入ることができたというメリットがあったと思います。また、ここでできた留学生仲間とは進学カリキュラムを問わず仲良くなることができ、生涯にわたる国際的なネットワークが構築できたことは、とても有意義であったと思います。


海外MBA留学の魅力

渡米前は、経験者の話を聞いたり、インターネットの情報を読むことで情報収集をしておりましたが、やはり具体的なイメージは持てておりませんでした。しかし、いざ実際に渡米すると良くも悪くも現実に対峙せざるを得なくなり、まさに肌でグローバルを感じる経験をたくさんさせてもらいました。私自身、短期語学研修などを除けば、初の海外生活経験であったため留学当初数ヶ月は、生活面や授業へのキャッチアップ含め、慣れるのに本当に苦労しましたし、語学面だけでなくカルチャーの違いなどから、四苦八苦した記憶があります。しかし、その苦労から得られる学びは多く、日本で通常の生活を送っている際には考えもつかないことがほとんどです。1学年約30ヵ国から成るダイバーシティの中で、グループワークやディスカッションを通じ、各国の国民性を知る機会は多いですし、逆にこれまでの各国に対する偏見・固定観念が間違っていたことに気づかされたこともあります。また、投資銀行・コンサル・起業家・エンジニア・事業会社・軍人といった様々なバックグラウンドを持つ同級生たちと切磋琢磨する中で、自分の会計士としての強みや弱み、成長機会をリアルタイムで日々思い知らされたことは、今後の自分の成長に大きなプラスになったと確信しております。

さらに、海外も含め個人的ネットワークが広がるというのはMBA留学の大きなメリットであると感じております。特にコーネルのような米国アイビーリーグ系大学では学部生や他大学院に留学中の日本人及び外国人とも交流できるので、このメリットを最大限に享受することができるのが魅力です。実際、日本人はロースクールで10数名、その他理系学部を中心とした研究者など含めると40人ほどおり、頻繁に集まって交流の機会を設けております。学部生とも日系米人やその他のアジア系の方々との交流を深めており、田舎のスモールスクールのメリットを存分に発揮しております。他校の日本人MBA生の間でも、強固なネットワークが構築されており、そこに所属することで、各業界の最先端で活躍する方々と活きた情報を交換できるというエキサイティングな一面もあります。

 

この他、海外留学という点では、日本人というマイノリティーとして生活し授業を受ける中で日本を客観的に眺める機会が増えたということが挙げられます。海外から見た日本を、各国の学生達からの意見を基に再評価することは日本の成長戦略を考える上で重要だと考えます。

 

 一言メッセージ

自分のような、純ドメのおじさん、見栄えしない経歴、低GMAT、関西在住(情報量・ネットワーク少)でも、アメリカ3校から合格をいただくことができました。言い尽くされた言葉ではありますが、「最後まで諦めずコミットすること」が重要だと思います。受験は長旅ですが、得るものも多いので、是非最後までやりきってください!